ヘレスで遭遇した大洪水と、スペインの人々の温かな心
2024年9月、ヘレスに滞在していた時の出来事です。
その日は、日本のニュースでもバレンシアの豪雨被害が大きく報じられていた時期でした。
朝はポツポツとした小雨程度だったのですが、帰り道に突然のゲリラ豪雨に見舞われました。
あっという間に道路はプールのように冠水し、大きな鉄製のゴミ箱などがプカプカと流れてくる事態に……! 傘を差したまま呆然と立ち尽くしてしまうほどの猛烈な雨で、滞在先への道も完全に遮断されてしまいました。

「今日の宿には辿り着けないかもしれない……」と焦りつつ、以前宿泊したことのある高台のホテルへダメ元で電話をかけてみると、「大丈夫だよ、すぐにおいで!」と快く受け入れてくれたのです。まさに天の助けでした。
濡れた体をシーツで包み、エアコンで暖をとっていると、ホテルの奥様がなんと温かい昼食まで部屋に運んできてくださいました。その美味しさと優しさに感動し、思わずペロリとたいらげてしまいました。
翌日、荷物を取りに元の宿へ戻ったところ、「災害だったから」と宿泊代を無料にしてくれる神対応まで。ハプニングの中だからこそ深く心に染み渡る、スペインの人々の温かい優しさに涙した忘れられない一日となりました。